私とあなたの  ラブシークレット    ~番外編~


入ってきた伊蕗にぃ

「京介から、話は聞いた。
お前は、このままでいいのか?」

いいわけがない。
でも、今は会いたくない

「まぁ、翔哉にも何かがあったんだろう。
今度会ったときに、俺も聞かれるかもしれない。
その時は、翔哉がここに来る可能性もある。
それでもいいか」

「うん」

きっと、それまでには
ここも出て行かなくちゃいけないかもしれない
実父の所に、行くわけにもいかない

海外にいる、両親の所に行く手もあるかもしれない

「愛実。お前が、どんな選択しても
俺たちは、反対はしない。
お前が、後悔さえしなければそれでいい。
実父の所に行くことも、俺たちの両親の所に行くことも
俺たちは、反対しない。それはよく考えて決めろ」

「はい」

きっと、伊蕗にぃにはわかってるのかもしれない
あたしがこの先どんな道を進むのか
翔哉のこともずっと、悩んでた。
毎週の金曜日が楽しみから
不安になったのは、いつからだろう?
もう、考えても分かんないや・・・

翔哉の気持ちも
考えてることも、分かんなくなっちゃった

「じゃあ、ゆっくり休め。お休み」

「お休み、なさい」

伊蕗にぃが部屋を出て行ったあと
一晩、寝られずにいた