私とあなたの  ラブシークレット    ~番外編~


言われた通り、京にぃと伊蕗にぃに例の写真を送った

京にぃは、これでも会社社長をしている。
伊蕗にぃが学校関係に集中したいという願いからだ

「あっ、伊蕗にぃ」

「出てみろよ」

「うん」

”もしもし”
そう出た途端

「愛実。この写真は、どういうつもりだ」

「どうって」

「なんで、こんなのを俺に送ってきたと言っている」

「今、翔哉の所から、脱走中。京にぃの所にいる。
その写真は、今日の朝とった写真。翔哉の」

「翔哉の写真は見ればわかる。なぜ俺の所に」

「翔哉だけ”だったら”問題はないんだけど、隣にいる人」

「あ?」

「隣に女の人と、一緒にいるの。裸で」

「はぁ。分かった。翔哉には黙っておく
が、これは、切り札として取っておく」

「うん」

「京介もいるんだな?」

「いる」

「なら、”三ツ谷の実家”って伝えておけ。
俺も三ツ谷の実家にいる」

「うん?」

「京介にそう言えば分かるだろ」

「分かった。」

それだけ言うと、電話が切れてしまった

「兄貴、なんだって?」

「三ツ谷の実家って言われた」

「ふーん。兄貴もそっちにいるわけか」

「うん。愛実。夜行くぞ」

夜行くの?

「今行けば、きっと翔哉に見つかる」