「愛実様」
「愛実ちゃん?」
この想いを、いつかは消せる時が、来るかなぁ?翔哉。
あたしはまだ、こんなにも好きなのに・・・
「フラれちゃった・・・っ」
「え?」
「どういう・・・」
「愛実?」
「一体、翔哉と話してきたのか?」
「うん・・・。
翔哉ね?イタリアで、お見合いするんだって」
「は?」
「アイツそんな事、一言も・・・!」
「待ってろ。その言葉もなかった。
結局は、あたしは邪魔者だったんだよ・・・」
「愛実ちゃん・・・」
「ごめんなさっ
こんなこと言うつもりじゃ・・・」
「兄貴。やっぱ、あの話反対だわ」
京にぃの言葉に何かを考えるそぶりを見せた伊蕗にぃ
「伊蕗?」
「兄貴?」
「愛実。お前を女子高に行かせようと思ったんだが
俺に考えがある」
え?
考えって何?
「明日、俺もイタリアに出張なんだ」
「へ?」
「そうだったわね。」



