私とあなたの  ラブシークレット    ~番外編~


書斎を飛び出して、向かったのは学園の
あたしと翔哉が一緒に住んでた寮。

「愛実?」

いてくれた

「正式に婚約破棄を申し込んじゃったんだね・・・」
翔哉・・・

「あぁ。それでも、ここに来たってことは
その理由も聞いたんだな?」

「うん・・・」

でも、ごめん。翔哉のいう事今回は聞けないかも

「あたしは、翔哉に待っててくれって。そう言ってほしかった」

「ま・・・」

ポタポタと床に落ちるのは

「他に好きになる男の人なんて・・・
翔や以上の人なんて、見つかるはずないのに
どうして?待っててくれとは、言ってくれなかったの?」

あたしは何年でも待つ覚悟は出来てたのに・・・

「愛実」

「ついて来いって言ってれれば、付いても行く覚悟も出来てたっ」

「!?」

「それなのに、なんでよっ」

「愛実。悪いなそれは出来ない」

「・・・・・っ」

「あいつ等には言ってないけどな。
婚約破棄をしたもう1つの理由は、イタリアでの見合いも兼ねてる」

!?
お見・・合い・・
そうだよね・・・じゃなかったら、婚約破棄も別れも
しないよね・・・

「そっか・・・、じゃあ、これで、本当にお別れだね・・・」

きっと、系列の学校か、新しい婚約者を連れてこられるんだろう

「愛実?」

バイバイ・・・翔哉

「幸せになってね?」

それだけ言って翔哉との思い出が詰まった寮を出て
家に戻って来た