朝、俺の1日は、愛実が隣にいることを確認することから始まる


「ん・・・
しょーやぁ?」

「あぁ。おはよう。
まだ、早いから寝てていい」

「ぅん」

そう言うとまた、寝てしまった愛実
まだ、学生の愛実は
俺のマンションから通わせている。
勿論、愛実の左の薬指には、
俺のものだという”印”をつけている

「はぁ・・・・」

出張に、愛実を連れて行きたい。
それが今の悩みだ。

寝ている愛実を見た後は
シャワーを浴びて、テレビを見ることから始まる

「翔哉・・・?」

リビングでテレビを見ているときに
必ず、ドア付近で顔だけひょこっと出して
確認をしてくる愛実を見る。

「あぁ。おはよう」

「お、おはよう」

ぎゅうっと抱き着くのは
俺の存在を確かめているらしい。

「翔哉、いつもより早いんだもん」

「早くねぇよ。」

時計を見ると確かにいつもよりは若干早い。
でもそれは

「愛実が起きてきたのが早いんだろ?」

「?あたし、いつもと同じだよ?」

「いいや。いつもこの時間は寝てる」

「!?」

「で?今度は何を企んでる?」

こんな早い時は何かを企んでる時だけだ

「な、何も企んでないよ。
今日ね?柚ちゃんと出かけてきていい?」

「ダメ」