「なんだよ?」
京にぃの所に電話がかかってきてた
唇に指をあててきたと言うことは、黙っていろと言うことなのだろう
「あ?いねぇよ。翔哉、愛実に何したんだよ?」
「何もしてねぇなら、お前んところに行く途中かもしれねぇだろうが」
「知らねぇよ。俺も兄貴も忙しいんだよ。
下らねぇことで電話してくんな」
「あ?そんなの俺が知ることかよ」
京にぃが久々に切れかかってる
スマホをチェックしてみる
着信‥167件
LINE‥57件
すご
マナーモードにしててよかったかも
「愛実を泣かせてみろ。お前でも俺は
容赦しねぇぞ!」
「・・・っ」
電話を切った京にぃ
電話が切れた途端、マナーモードのスマホの電話が震えた
「出なくていい。出たら、俺と一緒なのがばれる」
「うん」
「学校は、どうする」
「行くよ。しばらくは、翔哉の所に行かない」
「いいんだな?」
「いいの。翔哉のせいだもん」
「分かった」
それだけ言って京にぃはどこかに電話を掛けていた
「俺。悪いけどしばらく愛実を三ツ谷の実家から通わせる」
「あぁ。俺も柚も行ってやりてぇけど、柚も今は
大事な時期だし、無理に環境を変えたくねぇ」
「あぁ。大丈夫だ。なんかあれば俺か兄貴に連絡して。
翔哉には連絡しなくていい」
京にぃ?
「翔哉に連絡だけはすんなよ?
こっちからも。勿論、電話も出なくていい
出ても、愛実はいないと答えろ」
「だっても、しかしも、ねぇんだよ」
「後で、愛実を送り届ける」
そう言って電話を切った京にぃ
「愛実。しばらく実家に居ろ。
学校関係は、兄貴に連絡しておく。
何らかの対応はしてくれんだろ」
「で、でも」



