私とあなたの  ラブシークレット    ~番外編~


愛実がいなくなって1年
本来なら、愛実も、高校を卒業しているはず
そして、俺が愛実を迎えに行くはずだった

PIPIPIPI

「愛実!?」

「悪いな。愛実じゃなくて」
なんだ、京介か

「愛実の居場所が分かった。お前は、着替えて
今からいう場所に迎えに行け」

今からいう場所?

「俺が迎えに行ってもいいけどな?
そしたら、もう、愛実には会わせねぇ」

「なっ」

もう、愛実に会えねぇのか・・・?
俺が迎えに行かない限り

くそっ
こういう時に限って
仕事がめい一杯入ってやがる

「仕事、調節して迎えに行く」

「へー。愛実よりも仕事が大事なら
仕事と結婚でもすれば?」

「おいっ」

「今のお前の発言は、そういう事だ」

「くそっ」

切れた電話と
愛実が見つかった安心感
でも、俺が迎えに行かないと
もう会えないと言われた絶望感

RR

「あ?」

”迎えに行かないなら、愛実違う男との婚約が待ってるから”

あ?
俺の知らない男と愛実が、婚約?
ふざけんなっ