私とあなたの  ラブシークレット    ~番外編~

~翔哉side~

くそっ
どこを探しても見つからない愛実
アイツが、来なかった日から、眠れていない
いや。正確には、寝られない。

「お前、寝られているのか?」

そう言ってきたのは、京介。

「いや。寝られない」

「そうか」

京介なら、何かを知っていると思ったんだけどな
あれから、愛実を見たという連絡は受けていない

「入るぞっ」

「兄貴?」

「京介。話がある」

それだけ言うと、京介と伊蕗さんは出て行ったが
戻ってきた京介が慌てた様子で入ってきた

「どうした?」

「愛実が本当にいなくなった」

愛実が本当にいなくなった・・・?
ってことは
「おま、ずっと愛実を匿ってたのか?」

「当り前だろう?大事な妹を
お前は、泣かせたんだ。言っただろう?
俺たちは愛実を泣かせたら、お前でも容赦しないと」

「あぁ」

「会社の提携を切られてないだけありがたいと思えよ」

「・・・っ」

「俺は、愛実を探しに行く。
後で兄貴にでも話を聞け」