なんで急に俯いたんだろう?
夏原未莉、みーりは自己紹介をしたあと少し悲しそうな顔をして俯いてしまった。


多分、みーりは悪い子じゃない。

むしろいい子だと思う。わかんないけど。

でもみーりには多分友達がいない…この学校には。
私が仲良くしてたグループでは、なんか話しかけにくいよね、見下してるっていうか、しょうもなって思ってそうじゃない?
ちょっと気に入らないよねーって言われてた。


いやほぼ話したことないのに何言ってるの。という思いを押し殺して、適当に微笑んでいた。


私が仲良くしてたグループのリーダー的な子は、結良莉(ゆらり)と言ったのだが、お金持ちで美人な子で、少し怖かった。


逆らったらクラスで抹殺されそうって言うか、まぁ普通に言うと権力を持った自己中だ。




あぁ、きっとあの時それなって言っとけばこうはなってなかっただろうな。

まぁそれだけじゃないけど。



『ねぇねぇ、みーりって呼んでいい?』
いいんだろうけど、一応聞く。


『うん!』
嬉しそうに目を輝かせるみーりはすごく可愛かった。


『んじゃ、私のことはゆーちゃんって呼んで!これから私達は友達ね!』
持ち前のフレンドリーさで強引にも友達になる。この子はこういうやり方の方があっているだろう。


『私も、友達になりたいって思った!ありがとう。』
上品に笑ったみーり。
あ、私男子だったらこの瞬間おちるわ。
そんな可愛い笑顔だった。