『愛美さん、僕ら2人とも彼女いませんし、タダで行けるなら、迷惑じゃないですから、ぜひ行きましょう、俺、車出します』


『頼もしいな、ユウ君。凌馬もいいだろ?』


『...ああ、いいよ、ずっと行きたいって思ってたから』


姉さんと...


『じゃあ、愛美さん、早速いろいろ決めましょう』


ユウは、段取りがいい。


兄さんは、先に休むと行って、リビングを離れた。


何で、兄さんはこのチケットを僕に譲った?


しかも宿泊。


もし、僕と姉さんが、2人きりで行くことになっても、心配じゃないのか?


ゴールデンウィークの2日間のチケット。


兄さん…


何かあるのか、この日に…何か。


僕は、兄さんの本意がわからないまま、楽しそうに話している姉さんとユウの会話の中に入った。


『愛美さん、これ見たら、ホテルが一部屋なんですけど、3人で同じ部屋で大丈夫ですか?』


『そうなの?私は…大丈夫だけど…でも、2人は嫌よね。なら、もう一部屋取るわね』