健吾の家族は お盆休みを利用して 北海道に旅行している。


健吾の家まで二人 歩いて健吾の車に乗り込む。
 
「ケンケン、どこに行くの?」

高速に入って 絵里加が聞く。
 

「暑いから涼しい所。富士山なんてどう。」
 
「わあ。いいね。」

絵里加の 笑顔が弾けて 健吾を幸せな気分にする。
 

「高速、案外空いているから お昼過ぎには着くかな。」

混雑を避けて、中央高速を選んだ健吾。
 
「じゃあ、お昼は“ ほうとう” かな。」
 
「えー。暑そう。」

そんな会話も楽しくて。