「大丈夫よ。パパこそ 運転 気をつけてね。」

家に入った二人 熱いキスを交わす。

「ケンケン、戸締り確認、お願いね。」

と言って 絵里加はキッチンに立つ。
 

「全部、大丈夫だよ。絵里加、何作ってくれるの?」

戻った健吾は、キッチンを覗く。
 

「今日は簡単に、オムライスだよ。」

手早くご飯を炒める絵里加。
 

「ケンケン、そこの二段目から お皿を取ってもらえる?」

絵里加と一緒に キッチンに立つ幸せに 健吾の胸は熱くなる。
 

絵里加の作ったオムライスに、健吾はケチャップでハートを描いた。
 

「ケンケン、壮君みたい。」

心地よく笑う絵里加。

グアムのホテルとは違い 温かな家庭の雰囲気が二人を包み もっと幸せな気持ちになる。
 

「新婚夫婦みたいだね。幸せ。」

健吾が微笑んで言う。
 
「絵里加も。ケンケンにご飯作るの幸せ。」
 

「絵里加、可愛い。明日は家を見に行こうか。住宅展示場に。」

カウンターに並んで、絵里加が作った食事を食べる。

健吾は、絵里加の頭を撫でて言う。
 


「本当に?楽しみ。」

絵里加は甘く答える。
 
「すぐに 本当の新婚夫婦になるからね。」

健吾に甘く言われて、絵里加は健吾を見つめる。
 

「絵里加。可愛い。」

照れた笑顔の絵里加を健吾は熱く見つめた。

 
その夜も二人は、気絶するような眠りを迎えるまで、激しく求めあった。