旅行のお土産を持って、お祖父様の家に行った絵里加。
 
「あら、絵里ちゃん。焼けたわね。」

と、伯母様が優しく迎えてくれる。

子供の頃から何度も出入りしている家。

自分の家と同じように馴染んだ家なのに 今日は少し、敷居が高い。
 


リビングには、お祖母様しかいなかった。

「絵里ちゃん、お帰り。旅行は、楽しかった?」

お祖母様も、優しく言ってくれる。

「とっても楽しかったわ。海にたくさん入ったし。」

お祖母様と伯母様と三人。

絵里加は お祖父様や従兄弟達がいなくて ほっとしていた。

女性だけの会話は、楽しい。