「ケンケン、今日は、いっぱい海に入ろうね。」

翌日 朝食の後で 絵里加は健康な笑顔で言う。
 
「あれ。昨日もそのつもりだったけど。」

健吾も明るく茶化す。


「昨日はケンケンが、絵里加のブドウを食べたからでしょう。」

絵里加の可愛いいい訳に 健吾はフッと笑ってしまう。
 
「絵里加も ライチ食べたでしょう。俺の指も一緒に。」

いたずらっぽく笑う健吾の肩を、絵里加は可愛く叩く。
 


二人は、日が沈むまで海で遊び、夕方から街にでる。


ショッピングセンターで お土産を買った後、
 
「絵里加、何か買って帰ろうよ。記念だから。」

健吾は、ブランドショップを覗く。

健吾は、絵里加のアクセサリーを見ていた。

「絵里加、お財布が欲しいな。ケンケン、お揃いで買おうよ。」

と絵里加の提案に、二人あれこれ選ぶ。
 

「絵里加のまで、いいの?」

二人分の会計をする健吾に 絵里加は、驚いて聞く。
 

「もちろん。記念のプレゼント。」

フッと笑う健吾に、
 
「何の記念?」と小さく聞く絵里加。
 

「結ばれた。」

と健吾も小さく言う。

恥ずかしそうに頬を染める絵里加。
 


「ありがとう。大切に使うね。」

絵里加は、笑顔で言う。
 
「こちらこそ。」

優しく微笑む健吾に やっぱり絵里加は 頬を染めてしまう。