「……おい、どうした?」
「い、いえ……っ! ああー、このロールケーキと紅茶、最高に美味しい! これなら何個でも食べられそう!!」
白々しくそう言って、ロールケーキを口いっぱいに頬張った花は、ニッコリと笑ってみせた。
そんな花を相変わらず八雲は不思議そうに見ていたが、それ以上何を言うでもなく甘酒のカップに口をつけた。
♨ ♨ ♨
「そろそろ帰るか」
花がロールケーキと紅茶を飲み終え、お手洗いから帰ってきたところで八雲がそう言って席を立った。
まだ陽は高く上がっているが、明日も宿泊の予約があるためこれ以上の長居は難しい。



