(あー、もう! 迷ったらド真ん中だ‼) どちらを行っても上へと登るのなら、駅に続く道には出られるはず。 そう踏んだ花は勘で真ん中の道を選ぶと、小走りで足を前へと運び続けた。 ぐんぐんぐんぐん、真っすぐに歩いていく。 ぐんぐんぐんぐん。 すると、しばらくもしないうちに人ひとり通るのがやっとというほどの細い道が現れ──。 突き当りに、【小さなお宿】の明かりを見つけることができた。