「エプロンに書いて!」

そう言って好きな彼に

うちの町のJL目印である

水色のエプソンを渡す

「いいよ」

そうは言ってくれたけど

結局 時間がなくて書いてもらえなかった

帰り際、

「ばいばい。書けなくてごめんね。」

私は

「気にしないで」

と言ったものの

本当はとても

寂しかった、悲しかった

いつ会えるかも分からなくなってしまった

6つ年上のかれ

今では後悔と会いたい気持ちで

毎晩 涙が溢れるほどに──