「セ・セーフ」

息を切らし、反対側の道を行く。

とぼとぼ歩いた。



はぁ・・・遠回りだよ

まぁ、あそこを通るよりましかっ




が…

その考えが甘かった。


久しぶりだから、道を何回も間違え、家に到着したのは、6時を回った頃だった。


どんだけ間違えてんだよ・・・



「ただい…」

「こぉら!なな!!!!」



「いつまで、ふらふらしてたんだ?男かっ?」


「イヤ、違うし!」



まぁ、奴のせいだけど。

うちのお父さんは学校の教師で凄く厳しい


「あーもう最悪っ」

聞こえないよう呟いた。



この頃はまだ知らない。




明日から始まるデンジャラスな日々を…。