恋味甘い【短編集】


「奈々、遅刻するぞっ!!」


食パンを食べてる私にとっては、

食パン>遅刻。



遅れても別にいいから。
やっぱり、朝ごはんはしっかり食べないとね♪




「なっなっな…」


「どうしたの?お父さん」



お父さんんは倒れる寸前のような真似で、手で頭を抱える


「もーどうしたの?」


・・・!!



と、俊哉〜!?


ちゃかり、朝のお迎えをしに来ている。


「お、お前はだっ誰だ…!?」



お父さん、宇宙人みたいなしゃべり方になってるし。

こうなりゃ、食パンなんかどーでもいい。



急いで支度を済ませ、玄関を出た。



「よう。迎えに来たぞっ」

なっこいつ…!!

「俊哉・・・家のお父さん、すごい厳しいって言ったじゃん…。」


「忘れた。」






って、オイ!


今日一日…大丈夫かな?



気づくと、苦笑いしか出てこなかった。