約束〜永遠《とわ》の記憶〜

ーりゅうー



ななと散歩にでることにした
外は寒く、少しいったところで家に帰ることにした。



なな「ねえ、りゅうくん…」

「ん?」

なな「なんで、りゅうくんだったんだろう…」

「え…?」

なな「りゅうくんじゃなくてもよかったんじゃないかな…」

「なな?」

なな「ごめん…でも、、、」


ななは今にも泣きそうな顔をしていた

「ありがとね。でも、俺でよかったんだよ」

なな「…え?」

「もし俺じゃなく、他の人だったらその人が苦しまないといけないでしょ?
それだったら、苦しむのは俺だけでいい。」

なな「りゅうくん…」

「なーんて、綺麗事にしか聞こえないな。
本当は俺も思った事あるんだ。
なんで、俺なんだよって…
でも、もしこの病気がななだったり、、、
俺の大切な人たちだったらって考えたら、やっぱり俺でよかったって思ったんだ。」

なな「…」


ななは俯いた。


「なな?顔上げて?」


顔をあげたななは、大きな目に涙を溜めていた
俺はななを愛おしくなり、微笑んだ。
そして、


「なな、ありがとう。大好きだよ」


そう囁き、キスをした
ななは真っ赤な顔をし、恥ずかしそうに少しはにかんだ。


これがななと俺の最初で最期のキスになった。