約束〜永遠《とわ》の記憶〜

ーななー

りゅうくんの言葉はとても重く、16歳の私は泣く事しか出来なかった



りゅう「なな、帰ろう?」


私はうなずき、差し出された手を握った。
そのまま手を引かれ私たちは歩き出した。


りゅう「なな、ちょっと電話してもいい?」

「うん、、、」

りゅう「ごめんな?」


ープルルルル


りゅう「わりぃ、遅くなった。今から帰る。ぁあ。ちょっとまって」


りゅうくんは、私の方を見た


りゅう「なんか、今あいととあやか一緒にいるみたいなんだけど、合流できそう?」

「うん、、、」

りゅう「ぁあ。わりぃ。大丈夫だよ。どこ行けばいい?ぁあ。わかった。30分位で着くと思うで」


そういい、電話を切った。


りゅう「なな、大丈夫か?」

「…うん。」



りゅうくんは足を止め、私を引き寄せた。


りゅう「ごめんな。」


私は、再び涙を流した。


りゅう「俺、、、もうななに何もしてやれないから。だから、、、もう泣くな。。。」


りゅうくんの苦しそうな、辛そうな声が、私の耳に届いた。