ー30分後
俺はようやく高台に着いた。
そこには、ベンチにうずくまって座っているなながいた。
「はあはあ…なな」
ななは驚いた顔で振り向いた。
なな「りゅうくん…」
ななの目からは大粒の涙が流れていた。
「なな、みんな心配してるよ?帰ろ?」
ななは俯き、横に首をふった。
俺は、あやかに電話をした。
あやか「りゅう?!?!」
「ななみつけたから心配すんな」
あやか「どこにいたの?」
「まーまた話すわ。ななとちょっと話したら帰るで、そしたらまた連絡する。」
あやか「う、うん。わかった。」
俺は電話を切り、ななの横へ座った。
「なな、ごめんな。俺のせいだよな。」
なな「違うの。。。」
「なあー、なな?俺、精一杯頑張るからさあ。」
なな「…え?」
「だから、ななも泣かないで頑張ってよ!」
なな「…」
「なな?俺、ななの笑った顔すげー好きなんだ。だからさー、ななには笑っていてほしい」
俺は空を見上げた。
「もし、、、俺が居なくなったとしても」
なな「りゅうくんがいなきゃ、頑張れないよ、、、」
「なな、大丈夫だよ。ななには、あやかもあいとだっている。」
なな「りゅうくんがいなきゃ意味ないんだよ、、、」
ななは今にも消えそうな声で呟いた
そして俯き再び静かに涙を流していた。
「なな、、、」
俺はどうすることもできず、ななが泣き止むまで隣にいる事しか出来なかった。

