「はあ、いい湯だったぁ~」



この声はもしや...。



「さーやちゃんごめん。また今度ゆっくり話そう」



しゅうくんが私を解放し、はにかんだ後何もなかったように去っていく。


チクリと胸が痛む。


はぁ、なんかやっぱり、


やっぱり私...。



「おお!紗彩ちゃんじゃないか!俺のためにサプライズ考えてくれたんだって。ありがとな!ははは!」


「あはは...」



笑ってごまかすしかなかったのだった。