先輩、反則です!!




少し涙目になってて、不覚にも可愛いと思ってしまった


「あ、ありがとうございました!」


腰を90度ぐらいまでまげて、お礼をいってきた



俺は平然を装って、屋上に行った


いつものように横になり、寝ようとした


でも、眠れない
なぜか鼓動が早い


俺は気を紛らわせるように、ポケットからスマホとイヤホンを取り出し、大音量で音楽を聴いた


また会ってみたいって思ったこともなかったように













そして、その日以来あの子と会うことなく俺は卒業した