年明けを待って、紀之は沙織の家に来る。

あの日以来、父とはまともに話していない沙織。


元日の夜、父に言う。
 
「お父さん、明日、紀之さん来るから。私のこと思うなら、失礼のない態度で会って。どうしても嫌なら、私、家を出るから。」
 

紀之のご両親に会ったことが、沙織を強くした。

あれが親の姿だと思った。

自分の親の態度が悲しかった。

沙織の言葉に、父が何か言う前に、沙織は自分の部屋に戻った。