土曜日は、朝から冷たい雨が降っていた。
せっかくのパパの休日。朝のお散歩にも行けずに 子供達は リビングでパパとブロック遊びをしている。
「大きい恐竜を作ろう。絵里ちゃん、青いブロック集めて。壮君は黄色ね。」
パパの指揮で 動く子供達に笑う。
「パパは、恐竜が好きね。」
キッチンを片付けながら 私は微笑む。
智くんは 私を見て照れたように笑う。
「パパ、電話。」智くんのスマホが鳴り 絵里加が教える。
それは お兄様からで。
「子供達、雨で飽きているだろう。絵里ちゃんの合格祝いを兼ねて、食事に行こうよ。ホテルのレストラン、予約したからさ。」
子供達に伝えると 大喜びで。
ホテルのレストランなので 二人とも お行儀のよい服に着替えて。
待ち合せたホテルまでは 車で行く。
家族が増えて 乗り換えたワンボックスカー。
子供達は 嬉しそうに乗り込む。
