そんなアタシの態度に
何かを察したんだろうか。
「…俺は仕事に戻るから」
風見くんと“していた事”について
確実に咎められる話なのに
触れようともしない。
だから自ら…
「どうして何も聞かないのさ…」
痺れを切らして聞いてしまった。
「…なんの話だ」
動揺するワケでもなく
むしろ凍り付くくらい冷酷な瞳で
あくまで知らぬ存ぜぬな反応。
「さっきの…
見ていたから…キレたんだよね」
「だから何だ。
『同意の上でアイツのキスを受け入れたのか?』とでも聞けばいいか?
真意を確かめろとか言うんじゃねぇだろうな」
言葉の端々からも
相当に機嫌が悪いのが伝わってくる。
激高は納まったように見えたけど
まだ全然ブチ切れ状態には変わりないんだと思う。
「同意なんてするワケないでしょ。
アレは…アタシが警戒もせず油断したせいで
気を付けないといけなかったのに…
だからごめん…軽率だった」
答えになってないし
むしろ言い訳になっているのはわかっていたけど
事実その通りだった事には変わりないから
謝罪するしかなかった。



