続・隣人はクールな同期でした。

―――18:30


食品スーパーの帰り
夕飯の食材が入ったマイバックを持って帰宅したアタシは
ちょうど部屋に入ろうとしている泉海さんと出くわした。


「七星さん、こんばんは。
 今帰り?」

「こんばんは、泉海さん。
 はい、今日は早いので…。」

「私もやっとさっき引っ越しの片づけが全部終わったんだぁ」


『なんだか疲れちゃった…』と
伸びをする彼女と会話をしつつ
ジンの部屋の鍵を鞄から取り出した。


「あ!ねぇねぇ七星さん」


突然思い出したかのように呼ばれ
『なんでしょう』と首を傾げると
彼女は躊躇なく…


「ジンくんって
 今日は何時に帰ってくるかなぁ?」

「え…?」


ジンの帰宅時間を聞いてきた。

どうしてそんな事を聞くの?
ってかなぜ知りたいの…?


「なぜ…です?」


動揺し言葉に緊張が走る。


「部屋の電気が点かなくて
 もしかしたらLEDが切れてるのかなって思ってね。
 それで彼に見てもらいたいのよ」

「電気…ですか」
 

いつからジンは修理業者になったんだ?

そもそもLEDって
そんなに早く寿命来るっけ。