続・隣人はクールな同期でした。

あー…
その笑顔が怖い…


「セツナさんも今お昼なんですね。
 席、一緒いいですかぁ?」


とか言いながらも
お盆をテーブルに置き
松葉杖も壁に立てかけ
ちゃっかり勝手に椅子を引いて座り出してしまった。

アタシの許可なんて必要ないじゃん。
それに最初に会った時と違って
松葉杖の使い方も慣れたモノだから
驚くほどの成長っぷりだ。


「手作り弁当なんですね!
 いいなぁ~セツナさんの手料理。
 絶対美味しいんだろうなぁ。
 あ、今度俺にも作ってきてくださいよ!」


まだ何一つとして発言していないのに
1人でずっと喋る彼にアタシは思わず…


「あのさぁ…なんのつもりかな?
 キミが何したいのか本当わかんないんだけど…」
 
 
反応してしまった。

無視をすればいいものを
本当バカ。


「何って、何もしませんよ?
 別に変な事は考えてないですし。
 セツナさんを“モノ”にしたいだけで
 それ以外は、なーんにも」


そうやってまた笑顔。

だからその“モノ”にするって何する気なのか
意味深な発言の意図が知りたいんだよ。