続・隣人はクールな同期でした。


このコは…誰?

“ただ純粋な年下の男のコ”

…じゃなかった?


どういう意味なの?

“風見ハル”という人物に
目に見えない“恐怖”を感じ
聞いた瞬間、後ずさりしてしまう。


「キミは…何を考えているの…?」


聞いちゃいけないって
絶対、関わっちゃいけない相手だって
悪い方にしか想像出来ないのに…
知らなけれもっと怖いとも感じてしまい
意を決して恐る恐る口に出して尋ねてみる。

だけどそれは
言葉と共に伝わってしまうモノ。


「どうしたんです?セツナさん?」


彼は首を傾げて不思議そうな顔をしている。

それほどアタシの様子がおかしく見えるのか
それとも彼に対する恐怖がバレたのか
どちらにしろ
彼はアタシの異変なんてお見通しだ。


「あ、そういう事ですね。
なんとなくセツナさんが思っている事はわかりました」


何1つ答えたワケじゃないのに
何がわかったのか腕組みしながら
まるでアタシの心を読んだかのように『なるほど』と納得すると
悪意なんて微塵も感じないほどの笑顔で彼は続ける。