「どうする?先風呂行く?」


「うん、行こうかな」


「大浴場もあるし、貸切個室風呂もあるし、部屋風呂もあるけど……」



葛城くんは館内マップを私に見せた。



「えっと、この貸切個室と部屋のって……」


「ん?俺らが一緒に入るってことじゃない?」



ケロッと悪びれもなく、葛城くんはそう答えた。



「ややややや……」


「あ、なに?玉井さんこういうの初めて?」


「逆に葛城くんはあるの、こういうの」


「さあ?ご想像にお任せします」