君にまつわるエトセトラ【完】




「茉莉乃、こいつ知ってる?″カツラギアマネ″」



振り向くと、先ほどブロッコリーをキャッチした人と健永は肩を組んでいた。


健永同様、手足が長くすらっとしていてモデルになれそうな体型、切れ長の涼しげな目、羨ましい限りの色白の肌、シュッと伸びた鼻筋、そして焦げ茶で軽くパーマのかかった髪……。


身長も健永より少し高いだろうか。


この肩を組んだ光景と、よくよく顔を見ると、どこかで見覚えのあるような……。


私はうっすらとしている学生時代の記憶の糸を辿った。