私の制止も虚しく、家の鍵が開いていたばかりに雪乃は勝手に家に入ってきた。



「お姉ちゃん久しぶり!……って、ええ⁈」



雪乃は最近行った旅先のお土産だろうか。


紙袋を持っていたが、キッチンに立つ葛城くんの姿を見るとポトンとその紙袋を床に落とした。



「いや、雪乃これはね……」