夕方になると

凛堂くんはゆっくり起き上がった


「凛堂くん…おはよう」


「おはよ…」


まだ眠そうな凛堂くんはあくびをしながら
立ち上がった。


「詩乃、帰ろっか」

「うん」



わたしは読んでいた本をなおして

立ち上がった





帰り道を凛堂くんと並んで歩いた


やばい…


緊張する…


でもこの機会を逃したらもう言えない気がする…


今日返事をもらうわけじゃないから

と自分に言い聞かせた。