わたしは固まってしまった。


告白なんて生まれて初めてされた。




河野くんがそんなふうに
思ってくれてたなんて気づかなかった




でも、しっかり自分の気持ち伝えないと



相手に失礼だから




「河野くん、ごめんね
告白すごい嬉しいけど、わたし好きな人
がいるから」


「ごめんなさい」


わたしは自分の気持ちを素直に伝えた。



「こっちこそ、ごめんないきなり告って」


「でも、そろそろ言っておかねぇと
取られそうで不安だったから」



取られる?


「詩乃、頑張れよ!」

「じゃあな!」


河野くんは屋上から出ていった