ダッシュで図書館についた

誰もいない

わたしは図書館の奥にある

旧図書資料室に向かって進んだ


ガチャ


毎度見ても本が山積みにされている

奥に進むと

凛堂くんがソファに横になっていた

ゆっくりと近づくと


「おそい…」

「ごめん先生に呼び出しくらってた」

「へー」

凛堂くんはソファの上に座り直した

「おいで」

わたしは手招きされるがままに

凛堂くんの方に向かった

すると
スポッと凛堂くんの腕の中に包まれ
バックハグの状態だ


「今日はどうしたの?
昼間誘ってるようにしか見えなかったんだけ
ど、いつからそんな子になったの?
上目遣いなんてテク使っちゃて」

「それは、凛堂くんとお昼ご飯食べたかった から…」

「うん知ってる」

「でも俺以外の男子にそんなことしたら
詩乃が食べられちゃうよ?」