見すぎたのか

視線を感じたのか

どっちかわかんないけど

凛堂くんがこっちを向いて


が・ん・ば・れ


って口パクしてきた

あーもう!

また顔が赤くなっちゃうよ!




そして

リレーが始まった


わたしはバトンを落とすことなく

次の人にわたした


「お疲れ様」

待機中の河野くんが声をかけてきた

「河野くんアンカーでしょ?
がんばってね!」

「おう!」

「見とけよ!絶対1位になるから」

「うん」

すると、一番最初に走った里帆が

やってきた。