戀のウタ

「ああ、もうチャイム鳴るな。アイツ、1時間目来ないならノートばっちりとっとかなきゃ」

「じゃあノートは恭介くんに任せるね。ついでに私にも見せてー!」

「はぁ…授業出るんだから自分で取れよ」

「うっわー酷い、ミチルにだけえこひいき!学年18位め!」

「ひがまれても見せませんー」


 ぶーぶーと文句を垂れる御手洗の声を受けながら昨日の出来事を頭の端っこに追いやり1時間目の授業に取り掛かった。