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ちょうど学校に着いた時には1時間目の終わりのチャイムが鳴った直後だった。
アタシはザワザワと騒がしい教室に滑り込み自分の席に着く。
するとアタシの斜め前の席の里奈が気付いたようで手を振ってきた。
「おはよ。珍しいじゃんミチルがサボりって」
「まぁサボりって言うか…」
「ミチル、恭介くんに連絡し忘れてたでしょ?朝、心配してたよ」
その言葉にチクリと胸が痛む。
やっぱり連絡するべきだったかなぁと思っていると1時間目の数学のノートを持った恭介がやってきた。
「ミチル、1時間目のノート。写すだろ?」
「え…あ。大丈夫、里奈に借りるから」
いつものように、昨日までと変わらないはずの恭介なのにちゃんと目を見てしゃべれない。
昨日の恭介と目の前の恭介の姿がダブりなんだか違和感を感じてアタシは思わずそんな言葉を口にしてしまった。
アタシの言葉を聞いて恭介は少し寂しげな顔で「そうか」と頷くと自分の席に帰っていった。
「ミチルいいの?私のノートより恭介くんのノートの方が分かり易いよ?」
「いーの。数学は公式の流れが分かればいいんだし」
「…喧嘩でもした?」
「ん、そんなことないよ」
恭介が席に戻ったのを確認して里奈が耳打ちをしてきた。
やっぱりそう思われちゃうかなぁ。
だけど事情が事情だし里奈には話せない。
だからアタシはさらりと「大丈夫」と言って2時間目の授業の用意を始めた。
ちょうど学校に着いた時には1時間目の終わりのチャイムが鳴った直後だった。
アタシはザワザワと騒がしい教室に滑り込み自分の席に着く。
するとアタシの斜め前の席の里奈が気付いたようで手を振ってきた。
「おはよ。珍しいじゃんミチルがサボりって」
「まぁサボりって言うか…」
「ミチル、恭介くんに連絡し忘れてたでしょ?朝、心配してたよ」
その言葉にチクリと胸が痛む。
やっぱり連絡するべきだったかなぁと思っていると1時間目の数学のノートを持った恭介がやってきた。
「ミチル、1時間目のノート。写すだろ?」
「え…あ。大丈夫、里奈に借りるから」
いつものように、昨日までと変わらないはずの恭介なのにちゃんと目を見てしゃべれない。
昨日の恭介と目の前の恭介の姿がダブりなんだか違和感を感じてアタシは思わずそんな言葉を口にしてしまった。
アタシの言葉を聞いて恭介は少し寂しげな顔で「そうか」と頷くと自分の席に帰っていった。
「ミチルいいの?私のノートより恭介くんのノートの方が分かり易いよ?」
「いーの。数学は公式の流れが分かればいいんだし」
「…喧嘩でもした?」
「ん、そんなことないよ」
恭介が席に戻ったのを確認して里奈が耳打ちをしてきた。
やっぱりそう思われちゃうかなぁ。
だけど事情が事情だし里奈には話せない。
だからアタシはさらりと「大丈夫」と言って2時間目の授業の用意を始めた。


