なかなか眠れずに一晩を明かしてしまった一理は、誰よりも早く会場に着いた。



昨日触ることが出来なかった照明が高い場所にセットされていた。



まだ誰も来ないはずと思い一理は上ってみた。



実際に構えてみるとかなら機材が大きいことに気付いた。



そうこう点検している時だった。



「誰か…そこに、居るの?」



一理はあまりにも驚いた為に返事が出来なかった。



「ちよっと…この辺り…かなー…一度あててみてくれる?」



訳が判らずに、何とか電源を立ち上げやってみた。



「何処あててんの?そこじゃないよ!」



その時何人かがようやく入ってきた。