自販機で買った自分の分を、お昼にようやく飲みながら、一休みしている所に結城がやって来た。



「お前さぁ…何がしたくて、こんな男ばかりいる仕事選んだ訳?おかしな奴だよなぁ!」


「ただ…(俯いて考え込んでから)自分が創る照明で輝いてもらいたい……って、あっ!生意気言ってしまって、あのっ、電気関係の仕事が、好きなだけですから…子供のころからですので」


「変わってんな!普通女の子ってのは、綺麗な仕事したがるだろ!Tシャツにジーンズじゃあ色気も何もあったもんじゃねぇぞ!きったねぇし、臭いし、なにが楽しいんだか…まぁっ、何時まで俺に着いてこれるか!」



散々会場中を駆け回らされたが、一理にしてみたら、充実した日となった。



最後の片付けをしてる際…


「結城さんっ、すいません…確認しとかなかったんですが…今回いったい、誰のコンサートなんですか?」


「お前!ばっかじゃないの!聞いてなかったのかよ!リョウのコンサートだよ。まぁお前は知らないだろうけどな!」



「ええっ!リョウさんの……(美優は言ってなかったのに)」



「へえっ!知ってんの?以外……」