祖父達も帰り両親とも、この際色々と話す良い機会であった。


「一理?森本のお祖父さまとは、何か相談できたのかな?珍しく長い間話してたじゃないか?」



「ええっ、久し振りに話せました。」



「でっ?お祖父さま、何て?」



「ええっ、海外へ行く話しです!」


「えっっ?海外!!!で、一理は?もうっ、返事したのか?」


「いえっ、まだ返事は、…でも返事は来週にはって、言いました。」


「折角…一理さん家に戻って来てくれたわ!って思ったのに!森本のお祖父さまったら、もうっ!」



「一理が、決めることだ!余計なことは考えないで…深雪っ!判ってるだろう?一理のことは一理自身が考えて決めれば良いのだから!なっ?一理!」


「はいっ!暫く考えてみます。すみませんが、いつも心配おかけして…申し訳ありません。まぁ今回は、あの…結城さんや、渡辺さん達にも、会って色々と話してきたいので…」


「そうねっ、あの方達も貴女のことホントに心配してくださってるものね?良い方達よね!そうした方がいいわね!」