「私は……元の仕事に戻りたいんです。このままあの仕事を中途半端にしたくないんです。もうしばらく……でも…」



「渡辺さんに色々聞いたんだけど、一理?一理は、もしかしてリョウさんのコンサートスタッフとして、戻りたいんじゃないの?他の誰でもじゃなくて…でもって、何か迷ってるのね?」


「美優ちゃん、リョウさんは…無理だよ!あの人は…暫くは日本には帰って来ないみたいだし…それにっ、回りにいる奴等が何か悪過ぎっ!もうっ、関わらないほうが、良いって!」



「じゃあ…渡辺さんは、一理に何もかも諦めろって言うの?一理はね、一つこうっと決めたら、どこどこまでも、突き進むほうなのよ!」


「だからって、どうしようも無い事だってある訳だから、仕方ないだろ!いちりっ!お前だったらまだまだやり直せるって!俺っ!何でも協力すっからさ!」


「渡辺さんったら!結局それが言いたい訳ね…もうっ!みえみえなんだから!」