一理の両親も揃い病棟と医師への挨拶を済ませ5人で病院を後にした。
一理の両親から渡辺と美優は、一理の退院祝いをするからと自宅へ招待された。
「今まで一度も来ていただけなかったのですから、是非いらして!お願いよ!一理さんからも、お願いしてちょうだい!」
「……ええっ、ああっ、もし…差し支え無ければ。」
一理は自分の家を2人に見られることが苦手であった。
「もしっ、だなんて一理!お二人にはもうっ、大変お世話になってたんだろ?是非来ていただきなさい!今日は、お祖父さま達も、今か今かとお待ちだから、……ああっ、お二人共どうぞ気楽に、来てやって下さい。」
(渡辺)
「はぁ!俺…達で良かったら、なぁ!いいよな?」
「うんっ!あっ、いえっ、はい!じゃあ…お邪魔します!」
「渡辺さんっ、すみません!良いんですか?突然にお願いしたりして、美優も、大丈夫?」
2人揃って
「いちりん家…行って見たかった!」
「ええっ……そんな…えーと…どうってことないですよ!」

