何故…あんな出会いをしたんだろうか? 私をステージまで、引っ張って行き、自分だけを見させようとしたリョウの横顔… あれが、すべての始まりだった。 ただ…言葉には出来ない、自分が今まで覗いたことのない世界を見てしまった…くらいに心に響いてしまった。 一理自身気付かないまま胸の奥にリョウに対する想いが特別なものであるということに… リョウが見舞いに来てくれた時に…ようやく気付いた。 何故?って… あの夜初めて一理の目から涙が止めどなく流れ自分でもどうすることも出来なかったから…