「俺と違って、リョウさんは…色々大変でしょうからっ、俺病室に戻ってやります。あいつが気が付いた時居てやりたいんで…じゃあ…」


渡辺のように真直ぐに気持ちを伝えられたら…


「僕は、改めて見舞いに伺うから…いちり、いちりさんには、そう伝えておいてくれると……」



「分かりました。失礼します。」


リョウをみる事なく渡辺は、走り去って行った。