リョウはひとまず控え室のような、広いスペースの休憩室で待つ事にした。 暫くすると、2人の看護士が慌ただしく一理の病室へ入って行った。 いちりが、もしかして目覚めたのだろうか… 朝の光が、まさに硝子越しに眩しい程に差し込んでいた。 この光のように真直ぐに、いちりの傷も痛みも消し去って欲しいと願っていた。 ただひたすら… リョウは、願わずには居られなかった。