由衣は、どうしたものなのか、一人の女性の存在が何故か気になって仕方が無かった。 まさかリョウがあんなみすぼらしい、しかもスタッフの一人でしかない…あり得ない…絶対に… 何処を見てるの?スタッフじゃない!会場の中をただ蟻の子のように働いているだけの、真っ黒になって電気臭い、女の子の何処に興味が沸くわけ? リョウは、私と一緒になるのが幸せなの… あの女の存在そのものが許せなかった。 ただ自分達の前から消えて欲しかった。 その時は…ただその思いで一杯だった。