そんな中渡辺は、結城に呼ばれていた。



「渡辺!真面目に聞くけど、一理はどうだ?仕事だいぶ覚えてきたか?」


「ええっ、あいつ仕事に対しては、まじ、まっしぐらですからね!判らなければ俺んとこに直ぐに聞きに来て、一度言ったことは、直ぐに理解するし、俺なんかより覚え早いっすよ!結城さんっ、あいつはホントに照明バカですよ!暇ありゃ、照明さんとこ行ってますから、嫌になんないんですかね!俺には出来ないっすよ、まったく…」


「そっかぁ!じゃあ…九州公演も連れて行ってやるか!」



「ええっ!九州は俺たちは、行かないことになってますよね!」



「ああっ、あっちは、また別の子会社が入ってて…でもリョウさんのコンサートだから、行かせてやりたいんだよ!明日にでももう一度俺から聞いてみるわ!分かった。明日お前んとこ連絡するから待ってろ!」