リョウが結城の話しに区切りを感じようやく一理に話し掛けてきた。


その気配りが一理は嬉しく思った。


「いちり?さんでしたよね?結城さんは…素晴らしい上司ですね?…ところで、君は、あれだけピアノが弾けて、選択した仕事が、コンサートスタッフなの?ゴメンね?こんな質問して…少し気になったものだから。」


(それに…初めて会う気がしないのも、気になっていた)



結城が直ぐさま会話に入ってきた



「こいつは、俺から見ても変わった奴なんですよ!今は大した仕事してませんが、照明フェチなんですよ!機械バカっていうか、男顔負けな位なんですよ!ホント変わってるんで、いずれは照明やりたいんだよな?」


「まるで結城さんが答えてどうするんですか!僕は、いちりさんに聞いた事なのに…ねぇ!いちりさん?」


「あはっ…いえっ、まぁっ、当たってますので、はいっ、機械ばかってところも、本当ですので。」



「ようやく、笑顔が見れましたね。」


「そう言えば…(マジマジと見直し)そうですね!お前も笑うことあるんだな!」


肩を思いっ切り叩かれた。